Wedding Invitation

「女の子と女の子が結婚する世界」を描いた二人誌です。
現代もの・社会人百合で、シェアメイトどうしと腐女子ふたりの二本立て。
表紙用紙はファンタス(ゴールド)、ミランダ(スノーホワイト)のレースカバー付きです。「ついの棲みか」(柳川麻衣)
千鶴が朱鷺子に向けてきた視線はひどく無邪気だった。まったく意識していないからこそ、あんなふうにじろじろ眺められるのだ。千鶴の「好き」に性的な要素がないことを、朱鷺子はあらためて確信した。まるで子どものような「好き」しか持っていないように見える千鶴が、どういうつもりで結婚を口にしたのか、朱鷺子はそこも引っかかっていた。

「風船と鍵穴」(あずみ)
「そう。結婚しよう。……ぼんやり考えることはあったんだ、ずっとこのままひとりでいるのってどうなんだろうって。でも結婚して、自分以外の何者かになることなんて想像できない。仕事も趣味も楽しいし。それをセーブしなきゃいけないくらいなら、今のままでと思ってたけど、相手が同じ趣味の女の子なら、というか彩里ちゃんなら、完璧じゃない?」

以上の二篇を収録しています。