/ 3月 20, 2021/ お知らせ

『ロータス』(2019年8月1日 新装版4刷)所収「TV/CD トランスヴェスタイトスタイト/クロスドレッサー」において不適切な表現があり、お詫びと修正をいたしました。
 こちらのページ、あるいはダウンロード用PDFをご参照ください。

 おそらく先日の「書物の変!(しょもへん)2」がきっかけで『ロータス』をお求めいただいたのですが、そのぶん(3月1日以降の手配分)からは印刷した紙片を挟み込んでお送りしています。
 それより以前にお読みくださったかたにはそういった手立てをとることができず、ほんとうに申し訳ありません。該当の箇所についてはかなり前から気にかかっていながら、これほど対応が遅くなったのはひとえに私の怠慢によるもので、深く反省しております。

 今回、このお詫びと修正のために『性別違和・性別不合へ』を読んで、たいへん面白く、勉強になりました。精神科医として当事者に接してきた著者による、「性同一性障害」から何が変わるのか、「脱病理化」とはどういうことなのかがメインに書かれた本で、そもそもDSM-5やICD-11とはどういったものかというところから保険適用などの現実的・具体的な部分まで、ていねいに解説されています。性別を判断することの難しさ、身体的特徴や性染色体にもとづく「性別」も必ずしも絶対ではないということは私も正しく理解できていませんでした。
「性同一性障害」は基本的には「身体の性別とは反対の性別であると強く確信している」状態だが、DSM-5の変更後の「性別違和」の記述では「反対のジェンダー」以外の性別も想定されている、とあり、男性と女性の二分法ではないとらえ方が医学の領域でも浸透してきているのは、個人には心強いです。
 また「Xジェンダー」という語についても語られていて、とてもうれしかったです。「1990年代後半頃より、関西で使われ始め、その後インターネットを中心に広がり、日本で使われている言葉」と紹介されているとおり、私もこの言葉はゼロ年代前半のインターネットで知りました。「TV/CD」は、同じ時期にやはりネットで「トランスヴェスタイト」「クロスドレッサー」という言葉を見かけて思いついたタイトルです。たしか当時は「クロスドレッサーは古い言い方で、現在はあまり使われていない」と説明されていた覚えがありますが、『性別違和・性別不合へ』によるとtransvestismは医学的疾患名で、近年は米国の当事者を中心により価値中立的なcross-dressingが用いられているそうです。

 お詫びと修正をアップしたついでに、情報がめちゃくちゃ古い状態で止まっていたWORKSをざっと直しました。ウェブサイトの整備、嫌いではないのですが、手をつけるまでがなかなか……つい滞りがちになってしまいます。
 まだちょっと完全でない部分もあるので、追い追い付け加えていきますね。

 それにしても「書物の変!2」がもうひと月近く前だということに軽く震えました……その節はありがとうございました……。短い時間ながらヴァーチャル会場でお話できたりして、イベントの楽しさを思い出すことができました。
 桜が咲きはじめていたり、春の嵐がきたり、季節の変わり目に翻弄されていますが、楽しかったことやうれしかったことを思いだすと生き延びられる気がします。なんとか生き延びましょう。

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